ラララ相続 第2話「相続税の仕組み」

井上
井上

相続するのは当然財産というお話でしたが、テリーさんにとって財産とは何でしょうか。

テリー伊藤
テリー伊藤

僕は海が好きなので、海を見に行ったり景色を見たりするのが好きですね。夕日を見たときに感動できる感性をまだ持っていられるというのは、僕にとっては財産かな。

井上
井上

清田さんも旅行がお好きそうですね。

清田
清田

はい、私も旅行へ行くことや景色の写真を撮ることが好きです。最近は岐阜の高山に行ったのですが、桜がとてもきれいでした。

井上
井上

今回で2回目となりますラララ相続。
相続税や節税対策について、13回に分けてわかりやすくお伝えしていきます。
解説していただくのは、ランドマーク税理士法人の公認会計士、税理士の清田幸佑さんです。今回もよろしくお願いします。
ゲストはタレントのテリー伊藤さんです。テリーさん、今回もお願いします。

相続税の基礎控除とは

テリー伊藤
テリー伊藤

早速お聞きしますが、相続税とは何ですか。

清田
清田

相続税とは、人が亡くなった時に、その人の財産を相続することによって発生する税金のことです。
亡くなった人の財産が、「基礎控除額」を超える場合に、相続税が課税されます。

テリー伊藤
テリー伊藤

基礎控除とは何ですか。

清田
清田

相続税の課税対象となる金額から差し引ける金額です。相続税の基礎控除は、法定相続人の人数によって金額が変わってきます。

テリー伊藤
テリー伊藤

どのように変わるのですか。

清田
清田

相続税の基礎控除は、「3,000万円 + 法定相続人の数 × 600万円」で算出します。法定相続人の数が1人の場合は、3,000万円 + 1人 × 600万円 = 3,600万円、2人の場合は3,000万円 + 2人 × 600万円 = 4,200万円が基礎控除額となります。

テリー伊藤
テリー伊藤

つまり、法定相続人が1人増えるごとに、基礎控除額も600万円ずつ増えるということですか。

清田
清田

おっしゃる通りです。

相続税の計算方法

遺産:5億円、法定相続人:3人の場合

清田
清田

相続税の計算方法について、具体的な例を用いてご説明いたします。
まず、比較的裕福な方が亡くなり、遺産が5億円、子供が3人いたとします。

テリー伊藤
テリー伊藤

法定相続人が子供3人だと、基礎控除は3,000万円 + 3人 × 600万円 = 4,800万円ですね。

清田
清田

おっしゃる通りです。
遺産5億円は基礎控除4,800万円を超えますので、この場合は相続税が発生します。
相続税の課税遺産総額は、5億円 - 4,800万円 = 4億5,200万円となります。
この課税遺産総額である4億5,200万円を、子供3人で均等に按分すると、一人当たりの取得金額は4億5,200万円 ÷ 3人 = 約1億5,000万円です。

清田
清田

相続税は「累進課税」のため、取得金額に応じて税率が異なってきます。今回ですと、一人当たりの取得金額は約1億5,000万円ですので、税率は40%となります。そして、さらにここから1,700万円の控除額が差し引かれます。
最後に差し引かれる控除額も、税率と同様に取得した金額に応じて変動します。

清田
清田

1億5,000万円 × 40% = 6,000万円
6,000万円 - 1,700万円 = 4,300万円
したがって、相続税額の総額は4,300万円×3=1億2,900万円となります。

遺産:5億円、法定相続人:1人の場合

テリー伊藤
テリー伊藤

遺産が5億円で、法定相続人が1人だけの場合だと、どのような計算になるのでしょうか。

清田
清田

法定相続人が1人の場合、基礎控除額は3,000万円 + 1人 × 600万円 = 3,600万円となります。この場合、5億円 - 3,600万円 = 4億6,400万円が課税遺産総額となります。

清田
清田

取得金額が4億6,400万円の場合、累進課税により税率は50%、控除額は4,200万円となります。
4億6,400万円 × 50% = 2億3,200万円
2億3,200万円 - 4,200万円 = 1億9,000万円
したがって、相続税額は 1億9,000万円となります。

遺産:3,000万円、法定相続人:2人の場合

清田
清田

今度は一般的なご家庭で、亡くなった方の遺産が3,000万円、法定相続人がお2人だった場合です。この場合、基礎控除額は3,000万円 + 2人 × 600万円 = 4,200万円となります。

テリー伊藤
テリー伊藤

基礎控除額4,200万円は、遺産3,000万円よりも多いですが、この場合はどのようになるのですか。

清田
清田

この場合は、相続税が発生しません。

井上
井上

相続税がかからないパターンもあるのですね。

清田
清田

はい、あります。
ただ、都心にお住まいの場合、今は住宅だけで5,000万円を超えてしまうことが一般的なので、相続税が発生するケースは多いです。

井上
井上

相続税が発生するケースは多いので、対策が必要なのですね。

税制改正について

井上
井上

相続税や所得税は、法改正が度々行われていると聞くのですが、なぜ法改正が行われるのでしょうか。

清田
清田

経済状況の変化や、社会保障制度の充実のため、また、そもそも税制が不平等だと言われることが多いため、それを公平にしていきたいという考えから、法改正が行われます。
また、海外の動向に近づけていこうという理由もあります。

井上
井上

つまり、国民がより良い生活を送れるようにするために法改正しているのですね。

テリー伊藤
テリー伊藤

最近も法改正があったのですか?

清田
清田

ちょうど最近のトピックとして、相続時精算課税制度の基礎控除の新設や、暦年贈与の相続税加算期間の変更、教育資金や結婚子育て資金の期限が3年間延長されるなど、さまざまな改正がありました。
また、NISAなど、他にも改正が行われています。

井上
井上

知っておかないと損することも多いですね。これについてはまた別の回で詳しく教えてください。

エンディング

井上
井上

今回は相続税の計算方法を紹介していただきましたが、遺産5億円のうち、相続税として約2億円も支出しなければいけないケースもあるという、衝撃の事実を知ることができました。

テリー伊藤
テリー伊藤

その税金が何に使われているかわからないですね。

井上
井上

そうですね。テリー伊藤さんは税金が何に使われてたらいいと思いますか。

テリー伊藤
テリー伊藤

みんなにばらまいてほしいですよね。みんなお腹がすくでしょうから、おやつとか出してほしいですね。

井上
井上

いずれにせよ、適切に使われているということが前提ですね。

テリー伊藤
テリー伊藤

払っているという何かがないとね。

井上
井上

私は野球場を作ってほしいですね。

テリー伊藤
テリー伊藤

野球場は2億円では足りないような気がしますね。清田さんは何かありますか。

清田
清田

では、税理士として発言させていただくと、やはり図書館の充実ですかね。

テリー伊藤
テリー伊藤

またちょっといいこと言って、なんか最後に持っていかれましたね。

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